事務職に移りたいけれど、事務の経験がない。何から手をつければいいのか分からない。順番を決めて小さく動くほうが続けやすくなります。
このページでは、未経験から事務職を目指す人が踏める手順を、5つの段階に分けて整理します。スキルを身につけたいときに使える、国の職業訓練「ハロートレーニング」の仕組みも取り上げます。制度の内容は、公的な案内で確かめたものだけを書きました。
未経験から事務職を目指す5つの段階
最初の一歩は「仕事を知ること」
未経験で応募するときに迷いやすいのが、「事務」と言われても何をする仕事なのかが見えにくいことです。一般事務、営業事務、経理事務など、同じ事務でも中身が違います。違いは別の記事「事務職の種類と違い」で整理しています。
仕事の中身は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で調べられます。職業ごとに、一般的な仕事の内容や作業、働く人が持っているスキルや知識が分かります。案内では、まだ就業経験がない人や再就職先を探している人にも役立つとされています(愛知労働局 ハローワーク豊田「job tagとは」)。
気になる職業を2つほど選び、仕事内容の欄に出てくる作業を、いまの自分の経験と照らし合わせてみてください。たとえば、表計算ソフトで集計した経験や、来客や電話に応対した経験は、事務の作業と重なる部分があるかもしれません。
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ハローワークに求職の申込みをする
申込みの方法は2つあります。窓口に出向く方法と、自宅のパソコンなどから求職情報を登録する方法です。自宅から進めるときの流れは、次のとおりです(ハローワークインターネットサービス「求職申込み手続きのご案内」)。
- 求職者マイページのアカウントを登録する
- アカウント登録の完了後、14日以内に求職情報を入力して、マイページを開設する
- ハローワークの相談窓口で、求職申込みの手続きと職業相談を行う
注意したいのは、オンラインの登録だけで終わらないことです。その段階では、求人の検索やオンラインでの自主応募はできますが、マイページの一部の機能は使えません。窓口で職業相談を受けて、登録が「利用登録者」に変わると、求人の紹介、応募書類の作成、面接のアドバイスといった支援を受けられるようになります。雇用保険の手続きをする人は、住所を管轄するハローワークに行く必要があります。
足りないところを確かめる
求人票の条件と自分の経験を並べて、足りないところを書き出します。パソコンを使う場面が多い仕事なので、使えるソフトも確かめておきましょう(運営会社の見方です)。時間を取って学びたいときは、国の制度が選択肢になります。
公的な職業訓練「ハロートレーニング」を知る
ハロートレーニングは、国が行う職業訓練の愛称です。厚生労働省の特設サイトでは、次の2種類があると説明されています(ハロトレ特設サイト「ハロートレーニングについて知る」)。
| 種類 | 主な対象 |
|---|---|
| 公共職業訓練(離職者訓練) | 雇用保険を受給している人 |
| 求職者支援訓練 | 雇用保険を受給できない人 |
どちらも受講料は原則無料です。ただし、テキスト代は自己負担と書かれています。
特設サイトでは、雇用保険の受給資格の有無にかかわらず受講できるとも案内されています。おすすめの対象には、会社を辞めて求職中の人や、職業スキルを初めて学ぶ初心者などが挙がっています(同「こんな人にオススメ」)。事務系のコースの例としては、簿記検定や表計算検定などの関連知識を学ぶ「OA事務科」と、「医療事務科」が紹介されています(受験は任意)。実際のコースは、ハローワークインターネットサービスの職業訓練の検索や、最寄りのハローワークで調べてください。
受講までの流れ
訓練を受けるには、訓練の必要性などをハローワークが認めて「受講あっせん」を受けることが必要です。流れは次の4段階です。
- ハローワークで求職申込みと職業相談をする
- 訓練の受講申込みをする
- 面接や筆記試験などを受ける
- 合格すると受講あっせんを受けられる
訓練の期間と、給付金
公共職業訓練(離職者訓練)の期間は、厚生労働省のページで「概ね3月~2年」と書かれています(厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」)。
埼玉労働局の案内では、求職者支援訓練の期間は、基礎コースが2か月から4か月、実践コースが2か月から6か月です。対象には、雇用保険に加入できなかった人や、失業給付の支給が終了した人などが挙がっています。一方で、在職中で週の所定労働時間が20時間以上の人や、公的職業訓練の受講を終えてから1年未満の人などは、原則として対象外です(埼玉労働局「求職者支援訓練のご案内」)。
求職者支援訓練を受けるとき、一定の条件を満たすと「職業訓練受講給付金」を受けられます。特設サイトによると、職業訓練受講手当は月額10万円で、条件は8つあり、すべてを満たす必要があります。主なものは次のとおりです(ハロトレ特設サイト「職業支援・給付金などについて知る」)。
- 本人の収入が月8万円以下であること
- 世帯全体の収入が月30万円以下であること
- 世帯全体の金融資産が300万円以下であること
- すべての訓練実施日に出席すること(やむを得ない欠席を証明できる場合でも、8割以上の出席が必要)
ほかにも条件があり、支給の単位となる期間ごとに、ハローワークで職業相談を受けて申請します。受講を考えるときは、先に窓口で自分が当てはまるかを聞いてみてください。
求人を探す:未経験歓迎の見分け方
足りないところの見通しが立ったら、求人を探します。全国のハローワークで受け付けた求人を、ハローワークインターネットサービスで検索できます。条件の保存や、求人のお気に入り登録ができる求職者マイページもあります(ハローワークインターネットサービス「仕事をお探しの方へのサービスのご案内」)。
ここからは、公的な資料に書いてある事実ではなく、運営会社の考えです。「未経験歓迎」と書いてある求人は、次の点を見ると、自分に合うかを判断しやすくなります。
- 仕事内容の欄に、具体的な作業が書かれているか
- 入社後に教えてもらう仕組み(研修や先輩のサポート)があるか
- 職種名の「事務」と、仕事内容が合っているか
応募書類を整える
応募の準備が整ったら、履歴書と職務経歴書を作ります。未経験の場合は、事務の経験がなくても、いまの仕事で身につけたことを具体的な作業で書くのがおすすめです(運営会社の提案です)。「電話や来客に応対した」「数字を集計して報告した」のように短く並べると、事務の作業との重なりが伝わります。
次にやること
- job tag で、気になる事務の仕事内容を読む
- ハローワークインターネットサービスで、求職者マイページを登録する(登録後14日以内に求職情報を入力する)
- 窓口で職業相談を受け、必要なら職業訓練についても聞く
- 求人票の条件と自分の経験を並べる
- 迷ったら、このページの下にあるLINEから、運営会社に相談する
事実確認
確かめた日は2026年10月22日です。出典のページを開いて、次の事実を確かめました。
- ハロートレーニングの2種類と対象、受講料が原則無料でテキスト代は自己負担であること、受講あっせんの4段階の流れ:ハロトレ特設サイト「ハロートレーニングについて知る」
- 雇用保険の受給資格の有無にかかわらず受講できること、事務系コースの例:「こんな人にオススメ」
- 公共職業訓練(離職者訓練)の期間が「概ね3月~2年」であること:2026-10-22 に厚生労働省の「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」のページを開いて確かめた
- 受講手当が月額10万円であること、挙げた支給要件4つ:「職業支援・給付金などについて知る」。期間と対象の例:埼玉労働局のページ
- 求職申込みの方法、14日以内の入力、2つの登録区分の違い:「求職申込み手続きのご案内」。求人検索とマイページ:「サービスのご案内」
- job tag で調べられること:愛知労働局 ハローワーク豊田のページ
運営会社の考えや提案は、「足りないところを確かめる」の見方、「未経験歓迎の見分け方」の3項目、書類の書き方のすすめ、「次にやること」の手順です。
LINEで相談する LINEでお預かりする情報は、面談の日程調整、求人のご紹介、応募先への情報提供、書類づくりや面接の準備、サービスのご案内のために使います。 個人情報の扱い


